月別アーカイブ: 2010年11月

ゲストスピーカーの話#5

5人目のスピーカーはシカゴにある建設業者グループであるThe Will Group創始者のStephen Davisさん。
ここにきて初のアフリカン・アメリカ人です。

 

 
The Will Groupとは、照明・電気配線・電線材料(たぶん購買専門)・デザイン・給食サービスなど系7つの専門化された会社が含まれたグループ企業で、個々の会社の事業とは別にグループ全体で建設資材・サプライチェーンマネージメント(SCM)・総合的建設管理(CM)・プロジェクトマネジメントなどの事業を行っている。
主な実績は学校、アパートメント、有料道路の料金所などで、Kennedy-King Collegeでのプロジェクトは2007年の中西部ベスト建設賞を受賞している。

また、Davis氏ははABLEというアフリカンアメリカンのビジネスリーダー・アントレプレナーの促進NPOの重役の一人でもある。ネットワーキングの団体でアフリカンアメリカンに特化した組織は全米で唯一とのこと。
サイトを見てみると、メンバーにはアフリカンアメリカンの髪質をターゲットにしたヘアケアの会社があったりして面白いと思った。ニッチマーケットですな。(あれ、アジア人の髪質のがニッチ?)

氏は非常に体格が良く大柄で、胸板でサッカーボール潰せるんじゃないかというくらいがっちりしてました。話では生い立ちから今までの軌跡といういつもの流れだったが、自身が(アフリカンアメリカンという)マイノリティーであるという意識してビジネスをしているということをすごく強く感じました。

  • UT(テネシー大学)でフットボールの選手だった。→余談だがアメリカでのフットボール人気はすごい。UTのチームカラーはオレンジなので、試合のシーズン中はショッピングモールがオレンジ色のTシャツで一杯に。みんな着る。
  • Jack WelchがCEO時代のGEでエンジニアとしてキャリアを積む。”great CEO.”
  • その後の1984年独立し事業を立ち上げるがパートナーと方向性が合わず解散。”Choosing a partner is important.”
  • Will GroupのWillは父親から名付けた。非常に尊敬している。会社と家が近所にあるため子供の送り迎えはもちろん、家族との時間を最も大切にしている。
  • “起業精神はハートにある。血に流れている”
  • 最近チャリティー団体を立ち上げた。William & Mary Foundation
  • マイノリティーにとって資本主義はよいものだけど、完璧ではない。
  • 最初からマイノリティーとしてビジネスを始めるな。起業してからその強みを使えばいい。”Never start as minority business.”

彼がパワーポイントで使った画像が印象的だったので、似たようなものを探してきたのが右の写真。見たとおり、あからさまに不公平な試合場だ。

 
 
これを見せることによって彼は、

“Life is not fair, but business is flat.”人生はこのように不公平なものだけど、ビジネスはフラットなもの。

というメッセージを伝えようとしていた。
Minority businessという言葉がよく出てきたが、マイノリティーとは、アメリカで言えばアジア人、アフリカンアメリカン、ヒスパニックなど少数派のグループによるビジネスのこと。広い意味では女性や学生の起業家もマイノリティーになる。
「最初からマイノリティーを押し出して起業するな」というメッセージは深い。少数派は少数派でメリットもたくさんあって、視点が独特で機会を見つけるのに長けているだろうし、またABLEのようなNGOからサポートがもらえて、何より目立つ。でもその強みありきでスタートすると後に躓く、というのは理解に難くない…。

大都市シカゴで精力的に自分の会社、チャリティー団体、家族にエネルギーを分散して「全てを持っている」ビジネスマンでした。

ゲストスピーカーの話#4

10/19の授業に来た実業家さんだけど「Better late than never」(遅くてもしないよりまし)ということで…。

4番目のスピーカーはテネシー東部にある建設会社Hickory Construction創設者のBurke Pinnellさん。

1977年の創業以来、住居用・商業用建設、アウトドア用のログハウス、そして最近は小学校や軍事用施設、空港まで請け負いを広げている。

従業員は15人の小規模な会社。

殴り書きのメモから判読できたのが以下のポイント。

  • 1983年、サブプライムローン破綻時ほどではないが酷い不景気があった。この誰も家を買わない一年は学びの期間”learning period”だった。
  • 80年代半ば以降は医療施設、商業施設、Ruby Tuesday(全米展開のカジュアルレストランチェーン)、大学のビルの改築などの仕事をやった。
  • 大工も含めて社員は全員Sales。どのスタッフも次の契約の受注につながる販売促進活動を担っているという認識。
  • 75%はリピートカスタマー。
  • 有言実行が大事。”Do what you say.”
  • 政府のプロジェクト$9.7Mや、テネシー大学のプロジェクト$6Mは大きな自信になった。

アントレプレナーとしての精神論を拳を握って語るというより、淡々と半生を振り返る話し口調で穏やかな感じの方だった。

建設市場は2007年のサブプライムローンで縮小し、住宅価格は今も下降線を辿っていて売り手が見つからない家が近所にもそこらかしこにある。しかし、アメリカ労働統計局によると市場は2018年までに18%の伸び率で成長するという。

スピーカーには30年間地元に根を張った建設業者として落ち着いた振るまいの中にも自信が感じられた。白いものが混じった眉毛の下の目を輝いてるのが見えた。

最後には全ての学生に社名ロゴ入りのガムテープがプレゼント。こういうのはうれしい。

アメリカでログハウスを建てるときはぜひここに依頼しようと思う。(え

インクでValue Study

value study1以前鉛筆でValue study(明度の研究)をしたが、次は黒インクで同じことをした。
黒インクと言っても使うのは極普通の、たまにインクが滲む例のボールペン。
夫がゲルインクボールペンという種類のシグノというペンが好きで家に何十本もあるのだけど、影を表現する際塗りつぶすわけではなく線を重ねることによって濃い影を表現するという描き方のインストラクションだったのでこちらの方が味がでるかなと普通のボールペンを選んでみた。(クリックで拡大可)
value study2鉛筆のときと同様写真から描くので、選んだのは”American Woman”という写真集に載っていたGwynes Paltrowと母であるBlythe Dannerの親子2ショット写真。ギネス・パトロワ。
オースティンのエマも演じたりしているアメリカ人の女優さん。美しいですね。
耳の下の輪郭の線から二の腕の辺りは人体の骨格で一番美しいところ(私談)なので、腕の振るいどころ。デブにならないように、細すぎないように慎重に輪郭の線をつけていきます。その後は明るさと濃さの強弱を線で表現。線の交差を重ねていくことによって濃い部分の影を作っていくのです。
拡大するとこういう感じ。

value study2
この線の交差によって濃淡をつけるというのになぜだかはまってしまって、ノートが落書きだらけです。

Smokey Mt.の紅葉

在住者によると「冬はしっかり寒い。日によって温度差が激しい」というテネシー州。アメリカの州の中では南部に分類されるといえども冬には雪が降り、しっかり冬模様になるとのこと。
春先に来た私にとって初めて迎える季節なので朝晩の底冷えを今か今かと待ち構えてましたが、11月も半ばを過ぎたのにも関わらずいまだ拍子抜けするくらい暖かいです。今日などは最高気温13℃、日差しが出ている間は半袖でした。
10月の半ばから町なかの葉っぱの色が変わり始めて、道端のなんてことない木の紅葉のきれいなこと。あっという間に寒くなって落葉してしまうと思ってたので写真を撮りまくってましたがあれから1ヶ月経った今も尚色とりどりの葉がまだ枝に繁ってます。紅色、黄色、橙色の葉。
意外に長い紅葉シーズンでした。思ってたほど刹那的ではなかったなあ。

さて、テネシー州には東アメリカ随一の観光収入を誇るスモーキーマウンテンという国立公園があるのですが、この間そこにハイキングに行き紅葉の美しさに胸打たれました。陽射しを透かして見た時の紅色は息を飲むほどきれいです。高地で気温が少し低いため町中よりは紅葉が進んでました。
葉っぱを数枚持って帰ってしばしテーブルの上に置いておいたのですがあっという間にかさかさになってしました。自然界のものとは思えないこの鮮やかな赤は何度見ても不思議。

げっぷと英語の意外な関係

発音を気にし始めて数日、自分がこんな本を持ってたのに気付きました。

  

 
 
 
 
 
 

 
おお、買ったきり全く手をつけてなかったのにこんなときに出てくるなんて福音。読んでみようじゃないか…と30分、発音以外の話題がないのであっさり読了。
姉妹本の公式サイトに要旨がまとめられています。
英語喉(のど)オフィシャルサイト

 日本語は音を短くするために喉を緊張して話す口発音、英語は喉をゆったりさせ、開けたまま話す喉発音

なるほど、日本語と英語とは音を出す場所がそもそも違うと。
確かに日本語は舌をあまり動かさない言語だねってアメリカ人の日本語学習者に言われたことがある。舌を自然の場所に置いてあまり動かさずに発音すると日本人っぽく聞こえるとを発見したと。アメリカ人はそれでいいけど、今まで舌を使ってこなかった側の私は舌の使い方(特にR)に辟易してるのよ…。

しかし舌の使い方ではなく、喉から出す音という方法は新しい。
本書ではその喉発音をする場所を「げっぷエリア」(首の根元の発音エリア)「あくびエリア」(あくびをするとき動く、首の上の発音点)と説明しており、

英語の音の一番大切な部分は口で響く細かい音ではなく、首の中で響く音です。喉から沸き起こる、深めの音に耳を傾ければ、英語のどんな音でもリアルに聞くことができます。

と言い切っている。
添付のCDがどこかに行ってしまってるので(ダメな人)まだ「あくびエリア」「げっぷエリア」の発音を聞いてないけれど、なんでも喉発音の言語のネイティブはげっぷでしゃべることも可能らしい。

これはコラムに書いてあったのだが、げっぷをしながらアルファベットをどこまで言えるかというのは、飲み会で人気な一発芸の一つらしく、探すと動画が色々が出てきた。
比較的キレイな動画を探してきたつもりだけどあくまでげっぷの話なのであまり上品なものではないですよと一応忠告。


こ、これは…。。できる気がぜんぜんしません!技術的にもメンタル的にも。
(こんな芸を飲み会でやったらまさに「ハイリスク・ノーリターンby江頭2:50」だよ…。)

ど、どうやって息をもたせてるのか?そもそもなんでげっぷがそんなに連発できる?
という疑問には答えがあって、なんでも彼らは喉を常に開いたままにしているため、食べ物や飲み物を飲み込むときに空気がずっと多く胃に入りこむらしい。そしてそれがこのようなパワフルなげっぷを生むということ。

げっぷburpの存在は英語圏では意外に大きいようで、World Burping Champion(世界げっぷ王者)という方(イギリス人)はげっぷでもって108dB(デシベル)の音量を出すことができるそうです。ちなみに110dBで車のクラクション。そ、そんなに大きな音が出るのか…。恐るべし喉発音。

と、盛大に話が反れましたが、喉発音に関係してげっぷで名声を得ることも可能ですよという落ちでした。