在米での震災義援金集め

国際復興壁新聞

久々の更新となってしまいました。
娘も4カ月になり、同じような日々を送っているつもりでふと一か月前の写真を見直して娘の変貌(成長)ぶりに驚く、ということを飽きもせず何回も繰り返しています。

年末に、釜石市が主催している国際復興壁新聞というプロジェクトに参加させて頂きました。
私が友人と復興支援のサイレントオークションやベークセールをやっていたのを知った方が、常々ご自身でやりたいと思っていたこの壁新聞の話を持ってきてくれました。
どんなプロジェクトかというは直接釜石市のHPのそれぞれの壁新聞(PDF)を見てもらえばわかると思いますが、海外に住む日本人がそれぞれの暮らしぶりやメッセージを綴ったものです。これらが釜石市の仮設住宅や学校など、地域の掲示板に貼りだされるそうですよ。

国際復興壁新聞「みらい」 – 釜石市

私が作成したのは第12号でクリスマスっぽいやつです。
昨年震災1周年のときにやったベークセールの記事も載せましたのでぜひ見てみてください。
今のところフランス、アメリカ、そして日本の各地から届いているようです。内容もフォーマットもかなり自由なので、やりたいという方はぜひ釜石市にお問い合わせください。
募金以外にこういう形で何かできる、というのはうれしかったです。とりわけ作成に使ったIllustratorはアメリカで習得したスキルでしたし。
個人的にはフランスはやはりおしゃれな感じで見惚れました。(先入観

長期支援の必要性についての周知 #3

かなり遅きに失した感がありますが、Better late than never…
長期支援の必要性についての周知 #1#2の続きです。

3. 優れた伝達材料を見つけ、広げる
多くの方が遠隔地にありながらWebを介して震災支援のためのアクションを起こしましたが、その中のひとつがこの漫画です。
東北関東大震災に寄せて
3月22日に漫画家みすこそさんが個人ブログ上に載せたこの漫画はtwitterを介して一気に広まりました。震災のリアルを遠く離れたアメリカに伝えるためのツールとして、漫画はとても素晴らしい表現と思い、みすこそさんの了解を得て英語に翻訳させて頂きました。

Web版
A true story in Tohoku
PDF版
MisukosoComic_en

今読み返しても言葉が出ません。この漫画の伝える力は失われないと思います。
みすこそさん、改めて本当にどうもありがとうございます!

(さらに…)

長期支援の必要性についての周知 #2

長期支援の必要性についての周知 #1の続きです。

2. 地域の小学校で話す(子供向け)
近くにある小学校で、5歳から12歳の子供たちに日本の地震について話す機会を頂きました。きっかけは、私たちの募金活動についてのローカル新聞の記事を見た小学校の美術の先生から「子どもたちに日本のことを伝えたい」という連絡をもらったことでした。

1クラス25分程度で、計4クラス、のべ70人の子どもたちと時間を共有。コンテンツは↓のような流れです。

1.日本についてのクイズ
2.地震について
3.折り紙でカード作り

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長期支援の必要性についての周知 #1

被災地にとって最も現実的な支援となるのはもちろんお金ですが、寄付を募る以外にアメリカ人に「伝える」というのもとても大切なことだと思います。

津波被害から避難している人々に焦点をあてた「長期的支援の必要性」についてを大人向けと子供向けで数回地域で話す機会を得ました。

  1. 地域のコミュニティグループで話す(大人向け)
  2. 地域の小学校で話す(子供向け)

1. 地域のコミュニティグループで話す(大人向け)
キワニスクラブという場所でゲストスピーカーとして20分間「長期支援の必要性」について話してきました。
キワニスクラブとは、子供や若者の育成や地域の奉仕活動をしている国際的な組織で日本にも支部があります。
キワニス- Wikipedia
60人位のメンバーが毎回違うスピーカーを迎えて昼食を取るという集まりで、私の行ったチャプター(支部)では8割は60歳以上でした。1987年までメンバーは男性限定という条件があったそうですが、女性もちらほらいました。

どうやってこの場を得たかというと、住んで長いアメリカ人の知り合いに頼んでこの辺りの主なコミュニティ(ロータリークラブ、キワニスクラブ、記者)のメールアドレスを教えてもらい、それぞれにメールを送りました。何人かからレスポンスが来て、キワニスクラブはたまたまスピーカーにキャンセルが出たので4月下旬という早い段階で機会を頂けました。 (さらに…)

サイレントオークションを開く(当日編)

2回の開催で$7,000の売り上げとなったサイレントオークション

サイレントオークションを開く(準備編)の続き。前日、当日のto doです。

<前日>

1. 会場の配置図を決める
2. 出品物を会場に納入する
3. 会場をレイアウトする

<当日>
4. 開場する
5. 終了時刻30分前、カウントダウンを始める
6. 会計する
7. 片づけ、集計

項目ごとの詳細です。
(さらに…)

サイレントオークションを開く(準備編)

義援金集めのために企画したチャリティーイベントについてです。
4月の上旬に2回サイレントオークションを実施しました。

サイレントオークションとは、アメリカではよくある形の慈善活動の形でオークションの一種です。出品物の前に置いた紙に競り値を書き込んでいくというオークションの方法です。
これは実際に出品したアンティークの食器ですが、この出品物の前に下図のBid Paper(入札票とでも訳すのかな)を置きます。

a bid paper

その商品が欲しい場合、すぐに買える値段(Buy-it-now price)に達するまで、前に書いた人の値段よりも高い値段をリストの上から書き込んでいき、オークション終了時刻に一番高い値を付けた人がその出品物を買うことができます。

サイレントオークションというのは日本人にはとりわけ聞き慣れない言葉ですが、アメリカでは、知人が病気になり多額の医療費が必要になったときとか、ローンが払えず家を出なくてはならなくなったりしたときなど、仲間内でこのようなイベントを企画しお金を集めること(Fundraising)が行われています。

オークションのメリットは
・欲しい人が多ければ多いほど品物につく価格が上がる
・現金以外の寄付を受けることができる(ショップは商品券を出品することによって、現金でない寄付ができる。またショップの宣伝にもなりうる。)

デメリットは、
・欲しい人がいない場合、品物自体に値打ちはあっても相場より低い価格で売ることになる

実際にオークションをやってみて、不要なもの、各家庭に埋もれていた品物がそれが欲しい人の手に渡り、そしてその売上が寄付に行くというwin-win-winを目の当たりにすることができ本当にうれしかったです。

サイレントオークションをするための企画、出品物準備、会場の準備、当日の段階に沿ってto doリストを書いてみました。長くなったので会場の準備、当日については次のエントリにします。
(さらに…)

Action for Japan

東北大震災からもうすぐ2カ月が経とうとしているが、ここアメリカでも震災直後から各地で様々な支援活動が行われている。

私の住む町でも一人の呼びかけに集った有志でこれまで数回イベントを実施してきたので、そのノウハウをシェアして、できるだけ多くの国外在住日本人に参考にしてもらいたいと思う。

一連の活動は有志でAction for Japan-ETというグループを作り企画したが、このAction for Japanというグループは震災翌週から既にボストン、ワシントン、ニューヨーク、今ではシアトルで誕生しており、それらの団体が活動しているのを私がTwitterで知り名前を借りたものだ。活動を参考にしてはいるものの横のつながりはない。
Action for Japan Seattleのホームページより全米のAction for Japan団体
(大都市に並んで「東テネシー」の文字が光ってるね)

やはり大都市は日本人の数も多いし、コミュニティの大きさによってできることの幅がかなり違ってくると思うが、小さいコミュニティにはその良さがある。
これまで
1.サイレントオークションというチャリティーイベントを実施
2.「長期支援の必要性」についての周知
3.日英翻訳ボランティア
4.ローカルショップへの募金箱の設置

ということをしてきたので、ひとつずつ説明していく。

募金の合法性

東テネシー地域で、商店・レストランに募金箱を置いていますが、現在19軒の協力の元$528集まりました。ありがたいことです。一人一人の力って偉大です。

ぼちぼちイベントの準備などしながら、ずっと気になっていた米国での募金のLegality合法性について分かったことです。

アメリカでは、連邦・州・郡の順の行政区域となっており、州ごとに法律が違うように(運転ルールとか罰金も違う)、郡の単位でも定められてる内容に違いがあります。とはいっても行政区域が上の法律に食い違うことが無いように作られており、今回の回答はState of Tennessee Department of State(国務省テネシー州局)直々のものなのでテネシー州全域に適用すると思われます。

この結果はテネシー州のものなので、在米の方はお住まいの州のDepartment of Stateにお問い合わせください。

私が持っていた質問は「募金活動は公的な団体でなくてはできないのか?個人で募金活動をする場合はどこかに申請が必要か?募金をするにあたって税金を払う必要があるのか?」でした。答えはNo,Yes, Yes and Noです。つまり

  • 個人として集金をすると、いかなる理由であっても(寄付目的であっても)Business(事業)として州に申請しなくてはならず、更にBusiness Taxの支払いが必要。
  • その申請には、寄付主体である団体Professional solicitors(プロの請願者?)としての申請には申請料$800、集めた資金の最終的な寄付先団体との契約書、申込書が必要。
  • ただし、集金額が$30,000以下であれば、Exemption Requestを提出することによって州申請が免除される。

個人としてやる場合(つまり今回の私のように勝手に箱を作って商店に置いてもらい、集めた募金を直接自分でNGOに送る場合)は州への申請が必要で、事業税がかかります。ただ、集めた募金を既に体裁が調っている団体に受け渡すのであれば、その申請は不要です。学校と名のつく教育団体であればBusiness Taxは免除されており、また寄付による税控除を出すこともできるそうです。

結論として、私は義援金集めのための事業申請はせず、これから募金箱で集める募金は近くの日本人学校の寄付金専用口座にジョインすることにしました。(これまでの募金箱の脇には赤十字に送ると書いていたので、これまでの募金は赤十字に送ります。)

少しでも義援金を集めることが募金の主目的ですが、法の枠内であることは私にとってかなり重要でした。事業としての申請し、それに伴う税金の支払いをするより、信頼できる団体の傘の下に入る方が個人レベルの募金であればいいように思います。その団体と最終的な寄付先で意見が一致することが大事ですが。

テネシーの方はこちらを参考にどうぞ。
Tennessee Department of State Charitable Fundraising & Gaming

また、募金は募金でも、お子さん(に関わらず誰でも)が隣近所を募金箱を持ってまわるSolicitingは市役所での登録で、一人$50、指紋の登録も必要だとのことです。ご注意を。