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妊娠ワンダーランド

先日、初めて子どもを生みました。
この九ヶ月間妊婦という、病気ではないけどやたらいたわってもらえると立場にどっぷり甘えてきましたが、いよいよその立場も終了です。

私は計画出産。
自然に産気づくのを待たず、もともと予定した日に病院に行き、破水を起こし、その後脊髄麻酔をして無痛分娩という流れでした。(予定日より前に産気づいた場合は早まる)ちなみにこちらでnatural laborとは麻酔などのドラッグフリーの分娩のことではなく、単に経膣分娩のことを言います。なのでその定義でいくと私もnatural labor。
どこかの雑誌で見た限りアメリカでマジョリティの出産プロセスです。
今まで色んな妊娠、出産本を読んで経産婦の話を聞いてきましたが、やはり想像通りではありませんでした。考えてたよりずっときつかった…出産舐めてました。

妊娠が発覚してから初めて知ることになったことは本当にたくさんあって、分類すると1.女性のからだ
について 2.妊娠に伴う生理的機能について 3.出産に関する日米のカルチャーギャップについて。
3.はまあ日本で出産したことがないのでせいぜい両国の本に書いてある記述に「へー」となるレベルだったのですが、1.と2.については妊娠が経過していくごとに自分で体感してきたので、目を剥いて驚くことがたくさんありました。私は自分が女性なのに女性のからだについて何も知らなかった…。
今妊娠中の記録を読み直すと「そうだそうだ、こんな事があった」とさまざまな出来事とのファーストインパクトでの自分の新鮮な反応が懐かしく思い起こされます。

これまで知らずにいても生きていくのに全く支障がなかった事がその世界に足を踏み入れた途端に重要味を帯びてくる、という現象はまるで未知の文化圏に外国人として入国したような感じでした。例えばテネシー州では屋外での飲酒が禁止されてることがある、とか。(時間や郡による)

妊婦という限られた時間を終え、今度はまた未知の世界である”子育てワンダーランド”に入って行くことになります。その子育て期間も限りあることを思うと、人生を区切るとどの時間も限られた特別な時ばかりなのかもしれませんね。

とりあえず心配なのは産後のホルモンで自分がどんな風に変わってしまうのか。肝心の産後や赤子のことは母がヘルプに渡米してくれたこともあってあまり心配してません。でもこれも後で子育て舐めてましたということになるかも。

ちょうどテネシー赴任中の半分を子どもと過ごすことになるので、前半後半どちらも楽しかったと言えるように無理なくやろうと思います。