グラフィックデザイン

2011年秋の日常

2011年秋学期も無事終わりました。
初めて授業を取り始めたのが一年前の秋学期からだったので、1年半を大学で過ごしたことになります。
どうせ五年いるんだから正規の大学生になれば、と思われるかもしれないが、学費がバカ高いのでムリ、それに大卒の資格はもう持ってるし・・・。聴講でずっときてますが、隣の学生とぜんぜん変わらない扱いなのでちゃんと課題もやってます。

さて一年前どんなスケジュールで日々過ごしてきたのかすっかり忘れてしまっているので、今学期どんな日常だったかここに書いておこうと思う。

(さらに…)

秋学期の成果

早いもので8月の終わりから始まった秋学期も終わりに近づいてきました。
始まるときに設定した目標が実際どうなったかというと、

  • Illustrator、Photoshopの操作性を大体掴む。具体的に↓
  • ロゴやパッケージデザインで、稚拙ながらも形になるものができる→○ 他の学生の成果物と並べてそこまで痛々しくないレベル。
  • カフェとかに置いてある一般的なハガキサイズの広告を復元できる→△ 広告による。文字だけのシンプルなものなら大丈夫だと思う。
  • 写真の簡単な修正ができるようになる。アイコラとか→△ たぶんできるけど、最近やってないので忘れてるかも。調べれば思い出せるレベル。
  • WordPressにもうちょっと詳しくなる→× 全然やらなかった。
  • スペイン語で日常会話レベルのコミュニケーションができる。→○ 自己紹介、自分のスペイン語勉強歴、軽い世間話(専攻、趣味、天気etc)は全部スペイン語でできるようになった。
  • ネイティブの話を聞いてなんのトピックなのか分かる→△ トピックによる(当然か
  • スペイン語映画を見て5割位分かる→× 全然映画を見なかった。

おおまかにクリアしたということでいいかな?あはは(大ざっぱ

あと予想外にはまったことというのを書いておくと、お菓子作りですかね。
いっときマフィンにはまってそればかり焼き、マドレーヌ型を買ったことによりこれにもはまってひたすらそればかり焼いてました。私ってほんとブルドーザー型…。

ところで余談ですけどアメリカのレシピ本は写真はほとんどなく、手順は全て文章で説明します。映画Julie & Juliaで出てくるJulia Childが苦労に苦労を重ねて出版したMastering the Art of French Cooking, Volume Iは映画観た直後にテンションの上がった夫がポチしたため今も本棚にあるのですが、この分厚いレシピ本が絵と文のみ。ちーん。作っても完成状態が見えないからうまくできてるのか分からないよ…。

私は日本の、スタイリストが参加してるような写真の美しいレシピ本が大好きなので(とりわけお気に入りは若山曜子さん)、いつまで眺めても飽きないのですが、アメリカのレシピ本はあっても完成形の写真のみで、手順に写真がついてることは滅多にないのです。ちなみにそれは料理の世界だけではなく、編み物や刺繍の世界でもそう。「一段目に鎖編みを6段編み、ふた目ゴム編みで…」と延々文章。なぜ編み図のような一発で分かる図を取り入れず文章で説明するのか。絶対に背景に何か理由があると思うのだけど…不明です。

サンクスギビングも終わり、町はすっかりクリスマスカラーになりました。既に稼働しているPCが3台(してないの含めると5台)ある我が家ですがやっぱり一度あの美しいモニターを使ってしまうとiMacが欲しくなるわ。と思わせぶりにここに書いてみるテスト。

パッケージデザイン

もっと記録を書くようにしますって言って次の更新が一か月後か。大概私の言葉も軽いものだね。
でも実はこのブログの上「ホーム」の行にあるART223という項目の下にやってる課題をアップしていたのよね。
いまどき普通?なのか、授業の課題をブログを通じて提出するのです。

そしてこれは最近やっと完了したプロジェクト、オーガニックミントティーのパッケージデザインの課題でした。
Organic Tea Packaging Design
課題は主に
・製品はEast meets West Tea Inc.という架空の会社の製品、モロッコミントティー、ティーバッグ
※モロッコではミントティーがとても流通していて有名なのです。
・使い終わったら捨てるだけではなく、リサイクル、もしくは再利用できるアイディアを埋め込む

これがすーーごい大変だったー
リサイクルのアイディアどころか、デザインのデの字も知らないところから始めたので、暗中模索でスーパーにあるお茶箱を見ては?を頭に浮かべていた。鉛筆でラフデザインとして書いたはいいがそれをPC上(イラストレーター)で再現できない、とか、何時間も見ているうちにどの色が合ってるのかわからなくなってしまった、とかそういう障害にぶつかった。
ソフトがいくら素晴らしくても肝心の船頭の方針が決まってない限り多機能は何の意味もないのよね。
それでもある程度固まった初期のもの↓
初期のデザイン

そしてこれをクラスのCritique(批評会)に出したら先生からも生徒からもネガティブなフィードバックが多くて、多少まとめたつもりでいたからすごく落ち込んだ。理由は「お茶に見えない」「ミントティーに見えない」
確かに・・・!オレンジじゃね、ミントティーに見えないよね!

確実に3倍の時間分多く作業してる私の成果物にネガティブ意見を言うクラスメートのブツはというと、ティーバッグでもないしBoxでもないしで(こりゃ、課題条件よく読めよ)とニコニコしている私が心の中で思っているわけです。不健全。

でまあがらっと背景を緑にしてしまって、いかにも砂漠って感じの色でなくして、どうしてもラクダは残したかったので影抜きしたものを配置して完成。オフィス文具店でA3かな、大き目の紙に印刷してもらって組み立てました。

色々ぼこぼこしてるけど。
そして最終発表が水曜だったのだが、割とポジティブな意見をもらえた。
たまたま組み立ててる時に内側がオレンジの厚紙だったので、それを見せるようにしたら「ポップ」と好印象。
晴れて私の初のパッケージデザインプロジェクトは完了し、現物はいま学校に展示されてあります。
今回お茶だけでなくシャンプーやせっけんや食品などの色々なパッケージを見て、作る側になって初めて気付く製作者側の思惑…をひしひしと感じました。